« 三木よりのお便り!!国鉄4500型の巻その19 | トップページ | 三木よりのお便り!!国鉄4500型の巻その21 »

2014年4月19日 (土)

三木よりのお便り!!国鉄4500型の巻その20

さて、最後の難関、集電です。
マレー型の場合、一般的に前部台車、後部台車で
それぞれ集電します。しかし、B+Bなのでそれぞれ
+、-集電に有効な車輪は各2枚にすぎません。
絶縁車輪が遊んでいます。この方法では
ドライブラインも絶縁しなければなりませんが、
当初から台車間、ドライブラインの絶縁は
考えていませんでした。
考えていたのは絶縁車輪と非絶縁車輪を含めた
「全輪」集電です。

その理由は
*確実な集電をねらう。
*とくに非絶縁側は、何となく接触して導電している、
  と言う感がぬぐえません。
  ましてイコライザー付きとなると。確実な集電ルートを
   設けたい。
*また玉軸受けを使っているため、軸受けの
  外輪-玉-内輪の間に電気を通したくない。
  産業界では禁止事項です。一度スパークしたら
  一気にボロボロになります。(とはいうものの、
   問題ないことはクラーケンさんが実証していますけど。)
 そこで、絶縁車輪はすべて同じ側にそろえました。

集電はこのような部品で、

14041901

車輪フランジ内側から「集電ピン」を燐青銅線で
押し当てます。

14041902

しかし、同圧で押しつけるべく複数個の燐青銅線細工が
かなわん。車軸も若干ながら横動があり、その動きで
接触圧が変化し、押し当てストロークが少ないと接触すら
しないことも起こる。失敗!

そこで、予定変更で以下のように押しつけるようにしました。
コイルばねで「集電ピン」の頭から両側に押し出します。
「集電ピン」の頭で絶縁しています。このようにしますと、
車軸の横動があっても、ばねと「集電ピン一式」も
いっしょに動きますので集電接触圧が一定に保たれる
理屈です。

14041903

14041904

さらに、各「集電ピン」から電気をかき集めなければ
なりませんが、電線を引き回すスペースがありません。
また見た目にも悪いでしょう、で以下の写真の通りに
なりました。これは後部台車用ですが、これをフレームに
組み込みます。組み込み時、写真中の赤矢印の部分を、

14041905

フレーム下面に設けられた穴に差し込みながら
組み込みます。

14041906

組み込み状態です。

14041907

さらに、この穴(パイプ)は、台車上部側に続いております。
(矢印部分)

14041908

モーター側はこのように作ります。この矢印部分が
さきほどの穴に差し込みます。

14041909

後部台車にモーターを搭載した状態です。
電線の使用はモーターから出た部分のみになります。
後部台車で回路は完結していますので、この状態で
線路に乗せると走行可です。

14041910

14041911

これはモーター搭載前ですが、矢印の部品はクラッチの
振り子ギヤのかみ合いを制限するものです。

14041912

前部台車の集電は少々ややこしくなりました。写真は
前部台車の後側車軸用「集電ピン」です。
スペースがないため分割式になってしまいました。

14041913

それを前部台車の後部に組んだ状態です。

14041914

14041915

その前部台車の後側車軸用「集電ピン」ユニット端部の
パイプ穴があって、

14041916

写真は前部台車の前側車軸用「集電ピン」ユニットです。
この先端(矢印部分)を上記パイプ穴に差し込むように
組みます。

14041917

組み込んだ状態です。

14041918

14041919

14041920

通電経路は前部台車の後ろから尽きだしている矢印の
燐青銅線2本が、

14041921

後部台車に仕組まれている穴に差し込みます。

14041922

このように連結しますが、この燐青銅線、前部台車からの
通電だけでなく前部台車の復元作用を助けます。
(このように、と言っても見えていませんが)

14041923

14041924

« 三木よりのお便り!!国鉄4500型の巻その19 | トップページ | 三木よりのお便り!!国鉄4500型の巻その21 »

蒸気機関車」カテゴリの記事

三木の干し殺しさん」カテゴリの記事

コメント

現物を見せてもらっても、きれいに組み立てられてよくわかりませんでしたが、この説明でよくわかりました。
素晴らしい完成度です!。
見習わねば!!!!

はい、そして再度見れば「なるほど」というところでしょうか。ところで手の皮膚もりっぱなヤスリ。組んだりばらしたりしていると黒染めのカド部分がすり切れています。すっきりできていないところが名残です。

まいど
昨夜現物を見せてもらいましたが、老眼鏡+拡大レンズでも詳細が判りませんでした。
この解説でよく判りましたがこんな工作を真似できるか!。
恐るべし:三木の干し殺しさん

>こんな工作を真似できるか!
 はい、確かにめんどうでした。マレーでしかも2台分でしたので。でも、「めざせ!ハタボウ」でがんばっています。蒸気はもうええわ、本業?の電機に戻ります。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 三木よりのお便り!!国鉄4500型の巻その19 | トップページ | 三木よりのお便り!!国鉄4500型の巻その21 »

ウェブページ

ブログパーツ

2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

お気に入りリンク

  • いぶき工房
    バス・鉄道を紙技を駆使してカッコ良く作られています。一度失敗したらやり直しが効かない接着剤!!紙挫折経験を持つ金属工作派の私からすれば、まさに神業です。ウィットなブログ(お茶の間にて)もGOODです。
  • 茶の間にて
  • レールギャラリー六甲(六甲模型教材社)
    幼いころから通い詰めた模型店です。 豊富な部品在庫でいつも助かっています。 休日にフラッと私が出掛けるというのは、ココというぐらい自分の生活の一部になったお店です。
  • 岡山模型店DAN
    付き合い始めて30年以上。訪問した際にはお喋りを楽んでいます。店主の写真や色のこだわりにはいつも感嘆しています。
  • LazyJack
    こだわりが凄い!!どの製品も実物と見紛うばかり。 レイアウト関係部品では有名ですね。車輌関係部品も秀逸で、実物どおりの釣り掛けモータなどもあります。 トクイ車輌では繊細ですが固定しやすい国電の窓枠を特に愛用させていただいています。
  • You-enてっど
    このページの管理人の方とは、通勤時に一緒になることがあります。その際には、いつも楽しい時間を過ごします。「熊本市周辺の鉄道のちょっと古い時代から現在までの写真と1/80鉄道模型」の渋いこだわりを感じるHPです。
  • メジロのめ次郎ホームページ
    ネコさんのCRAFT MODELS 6に掲載の蒸気機関車の質感に引き寄せられて訪問しました。私の目からウロコがドバッと落ちた情報があり、大変感謝しています。今後も掲示板での情報や、工場での製作内容も大いに参考にさせていただきます。
  • RailModel& café くろがねや
    京都の哲学の道にある”くろがねや”さんです。 人柄の良い店主さんです。模型の腕も一流です。 へぼ職人とはえらい違いです。 近くへ行かれた方はぜひ和んでください。
  • HINODE MODEL&岸日の出堂
    佃煮と鉄道模型を扱っているお店です。 人の良い店主さんやっておられます。 3丁目の夕日に出た”こだま”号の作者で、 阪神百貨店の鉄道模型フェアの顔にもなった スッゴイ腕前です。長田に行かれた際には 是非立ち寄ってください。
  • 鉄道模型NEXTホームページ
    その昔、銀河模型からの昔馴染みが社主をされています。センスの良くちょっとマニアックな模型たちが良い感じです。 ヘボ職人は、社主の作られた山陽電鉄3000系の型紙にチャレンジして、見事玉砕した思い出があります。 そろそろ、ペーパーにリベンジなんて考えているヘボ職人には気になるメーカーです。
  • 切粉だらけの工作室からⅡ
    卓越した技術を持っておられるクモハ32000さんのブログです。ヘボ職人のお手軽とは逆の世界を見ることができます。
  • 阪鉄車輛
    コメントのやり取りをきっかけに親しくなった阪鉄車輛さまのHPです。容量が一杯になったそうで、freemlでブログを展開されています。丁寧な工作、美しい塗装、隠れたるギミックと羨ましい腕の持ち主です。これだけで一見の価値があります!!
  • H5の工作日記
    たぶん、この国のどのモデラーもこの方の作り方には目を丸くすること請け合いです。是非みなさんもH5ワールドを体験してください。
  • 汽車をつくる
    ブログの主は30年前ぐらいから存じ上げています。さらに共通の友人もイッパイ!!ただ、ヘボ職人とはラベルが違う達人のお一人です。貨車関係の技術的アプローチなど楽しませていただいております。
  • 汽車好きクラーケン
    冗車会会長のクラーケンさんがブログ開始です。汽車好きなんてカワユイ名前ですが、中身は・・・これからのお楽しみ。
  • E.NUKINAの60's鉄道模型コレクション
    古い物、特に鉄道模型社の話題でお付き合いしていただいています。奥が深い世界にドップリと浸かっておられるお方のホームページです。
  • イヌゲージ鉄犬
    このページは禁断のページです。(爆)っと咳をするイヌフルエンザがうつる可能性があります。行く場合は心してください。なお、その件に関する苦情は一切受け付けません。^^
無料ブログはココログ